湘南ベルマーレ 0ー6 清水エスパルス
得点者
エウシーニョ 25',43'
河井 44'
西澤 45+2',56'
ドウグラス 52'
1点目 エウシーニョのゴール解説
清水が大量得点を出来た理由として、『内』と『外』を上手く使えたことが大きい。
エウシーニョの先制点のシーン。
中にカットインしたエウシーニョは中央やや左までドリブルで持ち込んだシーン。
左サイドバックの松原が素晴らしいフリーランをしたことにより、(2枚目)湘南の右WBの岡本が松原への対応に備えて後ろへ下がったことにより西澤がフリーになった。
そしてワンツーからのフィニッシュ。
湘南DFに『外』への意識を松原のフリーランによって持たせ、『内』が空いた一瞬を狙ったエウシーニョ。
エウシーニョと感じ合っていた西澤のワンタッチ、全てが上手くいったシーンだった。
4点目 西澤のゴール解説
この得点は半分、竹内に与えたい。
それほどこのゴールは彼の発想と思い切りがもたらしたものだ。
3点を奪った前半アディショナルタイム、清水は残り時間を考え、ボールと共に細かくポジショニングを修正し、常にパスコースが2,3個ある状態で前半を締めにいっていた。
すると湘南の前線、ボランチ、左WB杉岡がパスを回す清水のエウシーニョ、ファン・ソッコへプレッシャーを掛けようとしたのだが、反対にDFラインはドウグラスや金子裏抜けを警戒したのかラインを下げてしまい、ボランチとDFラインの前に大きなスペースを作ってしまった。
広がった大きなスペースでフリーになった河井を見た竹内はプレッシャーを掛けてきた湘南のボランチ菊池の頭上を越す浮き球で縦に入れると、河井は右サイドのタッチライン際でフリーになっていた金子へヘディングで落とす。
竹内は縦パスを入れるとすかさず前線へフリーラン。
金子が3列目から飛び出してきた竹内にスルーパス。
竹内のグラウンダーのクロスをファーサイドで西澤が押し込み4-0。
組み立てからアシストまで竹内のアイデアで作り上げられたゴールだった。
6点目 西澤(2点目)のゴール解説
6点目は河井のポジショニングで勝負ありだった。
彼はいわゆる【ハーフスペース】に立ち、誰からもマークされていない状態でエウシーニョからの縦パスを受けることになる。
湘南DFの3人のちょうど真ん中で受けたことにより、湘南としては誰がアタックするのか迷いが生じた。
また西澤が裏抜け出来るポジションにいたため、ドウグラスへのマークも曖昧になってしまった。
河井はドウグラスへパスし、湘南DFが食いつくと今度は西澤がフリーになることが出来たのでドウグラスからのダイレクトパスで6点目。
河井はフィジカル的な弱さがあるが高いサッカーIQを持つ。
イニエスタやダビド・シルバらも同じくフィジカル的には恵まれていないからこそ、ポジショニングで相手からのプレッシャーをかわす。
その河井の状況を見逃さなかったエウシーニョもさすがとしか。
感想
攻守に渡り満点とはいかずとも100点に近い99点だろうか。
もちろん改善点が無かったわけではないが、攻撃の形、試合の進め方、試合の終わらせ方。チームのバランス、とてもこの順位にいるチームではなかった。
だからこそ、このゲームをベースにしたい。
ヘナトの怪我の具合が心配ではあるものの次は鬼門 埼玉スタジアムでの浦和戦なので総力を結集して、残留争いでリードしたところです。
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