J1リーグ開幕4連敗。
失点数も3、2、2、2とクリーンシートはおろか複数失点が気になるところだ。
『良い攻撃は良い守備から』
今季、ピーター・クラモフスキー監督の下、アタッキングフットボールを掲げるエスパルス。
このサッカーの源流とも言える横浜FMが現在の形を生み出すまでに守備において試行錯誤があったように一筋縄ではいかないことは選手もサポーターも重々承知の上だろう。
幸い今シーズンはコロナウイルスの影響で降格はない。
しかし、だからと言ってこのまま見逃すわけにもいかない。
ここまでの4試合を見ていて守備において気になる点が2つあったので、振り返りも含めて紹介したい。
ボールホルダーへのアタックとマークの受け渡し
最も気になるのがボールホルダーへのアタックの緩さだ。
特にペナルティエリア付近におけるプレッシャーのかけ方。
ここでフリーの状態で持たれるシーンが多いように感じる。
非常に危険だ。パス。シュートどちらも選択肢があり、守備側としては最も空けてはならないエリアだ。
名古屋戦、相馬に同点ゴールを許したシーン。
マテウスの左足が脅威であることは誰もが知っているにも関わらず、これだけのスペースがある。
もちろんこれにはそこまでに至る過程があり、この状況だけカットして話すのはナンセンスではある。
しかし、これこそが清水エスパルスの抱える問題なのである。
G大阪戦にも似たようなシーンがあった。
結果的にはアデミウソンのファーを狙った完璧なシュートをGK梅田が拍手を送りたくなるほどのファインセーブで弾き出し、失点にはならなかったものの名古屋戦と同じミスを繰り返している。
先程にも言ったようにサッカーは連続性があり急にその状況が生まれることはない。
必ずそのシーンの前にも要素がある。
この2シーン、実は2つとも直前にコーナー付近にボールを運ばれた後だ。
つまり一度、守備に下がった際に後ろ重心になってしまう。
すると、いざボールが動いた時に誰が前へ出てアタックするのか曖昧になっているのだ。
相手はどこにいようとも絶対にゴールに向かってくるため、守備意識の強さ故の現象であるため難しいところではあるが、ならば①前線がプレスバックし後ろからでもプレッシャーを与えるのか、②ボールが下がった分だけDFラインを上げてアタックできるようにするのか。
いずれにせよ、守備時におけるチーム内での優先順位、ポジショニングが浸透していないことは確かだろう。
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